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家づくりを始める前に誰もが知っておくべきこと
将来ずっと住み続ける家であれば、ずっと先のことまで考えた上で計画を立てていくということが大切ですね。
これは、資金的にも間取り的にもいえることです。
おはようございます。
シンプルノート東近江スタジオです。
少し遡る話ですが
今から約30年前、日本で初めて消費税が導入されました。
最初は3%から始まり、5%、8%と段階的に上がり
昨年10%となりました。
これは、単純に2,000万円の家を建てるとしたら、
30年前に比べると、200万円も建築費用が高くなっているということですね。
実は上がっているのは税金だけじゃなく、物価もなんです。
例えばタバコは30年前200円だったものが、今では500円となり、
軽自動車も100万円で買えていましたが、今200万円も当たり前となっています。
つまり、わずか30年の間に
今まで必要なかった費用がかかるようになったし、
物価も上昇して負担が上がっているということですね。
少子高齢化問題は今後、より深刻化するでしょう。
これからさらなる負担が必要になることを想定した上で、
家づくりを考えなくてはいけないんですね。
●可処分所得がどんどん減っていく!?
年金制度は1965年にできました。
65歳以上の高齢者1人を
その当時は20~60歳の現役世代9.1人が支えていたのですが
50年以上が経った現在では高齢者1人を2.3人で支えているのです。
それに伴って、社会保険の負担も徐々にあがっていっています。
この状況はこれからもどんどん悪化し、2065年には高齢者1人あたり1.3人になると言われています。
ということは、社会保険の負担は今後も上昇し、
給料の手取り金額はどんどん少なくなっていき、自由に使えるお金(可処分所得)が大幅に減ってしまう。ということなんです。
●家を買う VS 一生賃貸
そんな先行き不安な暗い社会が待っているんだったら、
家なんか買わない方がいいんじゃないか?と考えてしまうかもしれません。
でも、もし家を建てて65歳でローン返済が終わり
老後の生活を85歳まで送ると仮定してみると
□家を買った場合□
光熱費:平均10,000円×12ヶ月×20年=2,400,000円
固定資産税:平均60,000円×20年=1,200,000円
メンテナンスコスト:1,500,000円×2回=3,000,000円(外壁塗替え)
リフォームコスト:3,000,000円×1回(30年後室内のみリフォーム)
合計:9,600,000円
□賃貸でずっと暮らす場合□
家賃:50,000円×12ヶ月×20年=12,000,000円
光熱費:平均15,000円×12ヶ月×20年=3,600,000円
更新料:20,000円×10回=200,000円
合計:15,800,000円
どうでしょうか?
家を持っている方が圧倒的に老後の生活が楽になる
ということは、言うまでもないですよね。
快適に暮らすために、充分なメンテナンスコストを掛けたとしても、です。
もちろん、65歳までにローン返済を終わらせるように
家づくりの計画を立てることが大前提となりますが。
●家にお金を掛け過ぎない!
家を持っている方が老後の生活が楽になるということは
お分かりいただけたと思いますが
どんな家でもいいというわけではありません。
家には固定資産税もかかりますし、火災保険料だって定期的に必要になります。
また家を長持ちさせるためには、計画的にメンテナンスやリフォームの費用も積み立てしなくてはいけないですよね。
つまり、住宅ローンの返済額の設定もそれらを見越して考え
それを元に予算の設定を行うようにするべきということですね。
一般的には家賃と同じ金額で家を持つことは難しいと言われていますし、
多くの住宅会社が予算アップを促してきます。
しかし、それは先程ご説明させていただいたように、
日本の現状と将来のコトを考えた時、
はたして安心して暮らせると言えるでしょうか?
ということで、今回のまとめですが
常識や見栄に捕われた結果、
無駄に大きな土地を買ったり、無駄に大きな家を建てることで、
土地や家に無駄な予算を掛け過ぎないように気を付けながら、
家づくりを行うようにしていただければと思います。
あなたと、あなたの大切な家族のために。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。