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コスト、住みやすさ、広さの優先順位を考える

例えば、日当たりの良し悪しに関わらず、
明るくて住み心地がいい家にするために吹抜けをつくったりするように、
実際に住みやすい家にするためには、
家に掛けるべきコストというものが存在します。

他にも、耐震や断熱といった隠れて見えなくなってしまうところにも、
惜しまずしっかりコストを掛けておくべきです。

このように、家には確実に掛けておくべきコストというものが存在するわけですが、
それに伴って家全体のコストがどんどん上がってしまっては意味がないので、
削れるところは、削るという工夫もしていかなくてはいけません。

おはようございます。
シンプルノート東近江スタジオです。

とはいえ、使用する材料のグレードを下げたり、そもそも使う材料を変えたりするのでは、
思っているよりもコストが落ちない上に、満足度が下がってしまう可能性も高いので、
そんな小手先の対応ではなく、
もっと根本的なところからしっかり見つめ直すことが必要です。

家のコストを抑えるために、根本的に必要なことは、
家の面積を小さくするということです。

そして、そのためには、「廊下」「部屋数」「部屋の広さ」
この3つの無駄を省くことが大切です。

●廊下の無駄を省く

どんな家にしたいですか?とお聞きさせていただいた時、
「廊下が絶対に欲しいです!」と言った方は、今まで1人もいませんでした。
当然あなたもそうだと思います。

廊下をつくれば、家の中に温度差が生まれやすくなるし、
余分な光熱費がかかりやすくもなります。

また、もちろん廊下にも部屋と同じようにコストがかかっているので、
廊下が増えれば増えるほど家の価格は高くなってしまいます。

ですから、どれだけ廊下をゼロに近づけられるかが
家のコストカットには必要不可欠になってきます。

●部屋数の無駄を省く
家を2階建てありきで考え、
寝室や子供部屋は2階だという固定概念にとらわれると、
ほとんど使うことがないであろう客間を1階につくることになってしまいます。

1階の部屋がLDKだけとなると使い勝手が悪いし、
もしもの時に困ると考えてしまいますからね。

もちろん、貯蓄が得意で自己資金がたくさんあったり、
親からの援助が期待出来るなど、予算的に余裕がある方ならば、
それはそれでいいと思いますが、
そうじゃなければ、使用頻度が低いことが想定される部屋は
個別でつくらないということも、家のコストカットには欠かせない要素となります。

例えば6帖の部屋を1室カット出来れば、
120万円〜150万円ものコストカットになります。

子供部屋は1階につくれば、子供部屋と客間を兼用で使うことだってできます。
そんな風に柔軟な考えを持つようにしていただければと思います。

●部屋の広さの無駄を省く
「寝室は10帖は欲しいです!」とおっしゃる方がいますが、
そこになにを置きますか?とお聞きすると、
「ダブルベッドしか置きません」ということがほとんどです。

10帖の部屋は4.42m×3.51mの空間ですが、
1.4m×2mのダブルベッドを置いた場合、
かなり無駄な余白がたくさん出来てしまいます。

多くの方にとって、寝室はただ寝るだけの部屋ではありませんか?
そして、そんな部屋のために、余分なコストを掛ける必要はあるでしょうか?

ダブルベッドしか部屋に置かないのであれば、
2.6m×2.6mの4.5帖の部屋や、そこまで縮めなくても6帖もあれば
充分ではないでしょうか?

もし、その余白となる4帖を縮めることが出来れば、
それだけで70〜100万円ものコストをカットすることが出来ます。

いかがですか?
家をコストアップせずに、本当に住みやすくてカッコイイ家にするためには、
現実的に考えると、これら3つの空間の無駄を削ることが必要なんですね。

廊下や使わないスペースにもコストを掛けて、広さと住みやすさの両方を妥協しない家にするか?
広さを妥協して、コストと住みやすさに妥協しない家にするか?
住みやすさを妥協して、コストと広さに妥協しない家にするか?
(これはありえないと思いますが・・・)

さて、あなたならどれを選びますか?

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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